Ruby on Rails's archives

NetBeans on windowsでLinux上のrubyプログラムをリモートデバッグするためのproxy

by ginriki | 9 月 27th, 2010 

NetBeansのリモートデバッグについて、以前の記事で、以下のように書きましたが、

注意点としては、リモートと同じフルパス上にソースコードを置く必要がある点です。リモート先で、/var/www/railsprjにRoRのプロジェクトコードが置いてあるなら、ローカルでも/var/www/railsprjにプロジェクトコードを置く必要があります。

このままだと、Windows上のNetBeansでLinux上のRailsがリモートデバッグできません。
そこで、NetBeansとFast Debugger(ruby-debug-ide)の間に挟むproxyを用意して、proxyの中でファイルパス変換することでリモートデバッグできるようにしました。1

せっかくなので、以下にproxyのソースコードを置いておきます(MIT Licenseにしときました)。

以下の構成で、基本的な機能(変数チェック、ステップ実行、breakpointセット辺り)が動作するのは確認しました。
Railsがデバッグできるかどうかは、まだ試してません。

[NetBeans (Debuger GUI)] on Windows
  ↓↑
[proxy] on Windows/Linux
  ↓↑
[ruby process (+ruby-debug-ide)]  on Linux

・CRuby 1.8.7 および JRuby 1.5.1でproxy動作確認した。

なお、実際にデバッグするときは、NetBeansが動くマシン上にもデバッグ対象のソースコードを置かないとソースコードデバッグできません。
例えば、ソースコードは以下のように配置します。

・ruby-debug-ide側
/home/user/script
|---test.rb
\---lib
      \---somelib.rb

・NetBeans側
C:\win_script
|---test.rb
\---lib
      \---somelib.rb


proxyを使ったデバッグの仕方


以下の手順でproxyの起動やNetBeansからproxyへの接続を行えば、後は普通にデバッグできます。

  1. ruby-debug-ide付きでRuby process起動(以前の記事参照)
  2. proxy起動(Linux上で起動するか、NetBeans on Windows上で起動するかはお好みで)。
  3. NetBeansでproxyへの接続。

1, 2の手順はどちらが先でもOKです。
1は以前の記事と同じなので、2, 3の説明だけ書きます。

2. proxy起動

proxyスクリプトをオプション指定して起動するだけです。proxyスクリプトのオプションは以下の通り。

Usage: ruby-debug-ide-proxy.rb -t  [-p listen_port] [--rdbprefix prefix] [--ideprefix prefix] [-d]

Example: ruby-debug-ide-proxy.rb -t localhost --rdbprefix "/home/user/script" --ideprefix "C:\\win_script" -d

Exampleの例を説明すると、

  • localhostのruby-debug-ideに接続して(接続先portは1234。指定するときはlocalhost:6000のようにする。)、
  • proxyを経由してNetBeansにデバッグデータ(XML)を送るときは、/home/user/script –> C:\\win_script への変換を行い、
  • proxyを経由してNetBeansからデバッグコマンド(breakpointセットなど)を指示するときは、C:\\win_script –> /home/user/scriptへの変換を行い、
  • proxy実行時は、DEBUGログを出力する

という指定になります。

3. NetBeansからproxyへの接続

NetBeansのメニューから「デバッグ -> デバッガを接続」を選択し、proxyが動作するホスト名やポート番号を指定して接続してください。
NetBeansからproxyに接続した時、proxyからruby-debug-ideへの接続が自動的に行われます。

正しくデバッガ接続できた場合、以下のようなログがproxyプログラムの端末に出力されます。

I, [2010-09-27T03:43:21.124000 #2240]  INFO -- : proxy will replace /home/user/script with C:\win_script
I, [2010-09-27T03:43:21.468000 #2240]  INFO -- : proxy listens on 0.0.0.0:7000
I, [2010-09-27T03:43:24.530000 #2240]  INFO -- : proxy connects to 192.168.1.7:1234
I, [2010-09-27T03:43:24.530000 #2240]  INFO -- : debug start

後は、普通にNetBeansのデバッガGUIが使えます。
例えば、デバッガGUIからbreakpointをセットすると、以下のログがproxy端末上に出ます。(-dを指定して起動した場合のみ)

D, [2010-09-27T03:43:24.546000 #2240] DEBUG -- : (ide -> proxy) b C:\win_script\test.rb:5
D, [2010-09-27T03:43:24.546000 #2240] DEBUG -- : (proxy -> rdb) b /home/user/script/test.rb:5
D, [2010-09-27T03:43:24.562000 #2240] DEBUG -- : (rdb -> proxy) 
D, [2010-09-27T03:43:24.624000 #2240] DEBUG -- : (proxy -> ide) 

手順は以上です。

Ruby/Railsの場合、デバッガはプログラムの動作理解に使うものというのが私の認識です2。なので、Ruby/Rails全般に慣れていない人がデバッガ利用者だと思うので、手順はもう少し簡潔にしたいですが、そうするにはIDE内を修正するしかないかな・・・。

  1. 本当は、NetBeansのIDE内部でファイルパス変換するように修正するべきだと思いますが、面倒だったのでproxyにしました。 []
  2. デバッグは、printfデバッグの方が効率がいいと思ってます。 []

NetBeansからRuby on Rails(RoR)のリモートデバッグ

by ginriki | 7 月 12th, 2010 

NetBeansには、rubyのデバッガフロントエンドが同梱されています。
今回は、それを使ってRuby on Rails(以下RoR)のリモートデバッグをするためのメモです。

個人的には、RoRが動いてるマシンにsshでログインした後、emacsとrubydb3x.elを使う方がメリットがある1と思いますが、emacsの場合デバッガ用GUIはありません。GUIに慣れてる人はNetBeansの方が楽なので、そういう人向けにまとめます。

なお、NetBeansをインストールしたローカルマシンで、RoRも動かす場合のデバッグ方法は、NetBeansのwikiを参照してください。

まあ、ローカルマシン上でデバッグする場合も、リモートマシンと接続してデバッグする場合もやり方はほとんど変わりません。

どちらの場合も、デバッギプロセス(と同じプロセス上で動くruby-debug-ide)がTCP(デフォルトだと1234)をListenし、Netbeansからそこに接続してデバッグを開始します。Netbeansから接続するデバッギプロセスがlocalhostにいるか、リモート先のホストにいるかの違いしかないです。
接続後、Netbeansからruby-debug-ideへbreakpointをしかける場所などを指示します。

デバッグ方法そのものは、ローカル・リモートともに一緒ですが、リモートのホストに対してローカルのNetBeansを接続してデバッグするには、リモート先のホストで以下の作業が必要です。

  1. rubyインストール (解説略)
  2. RubyGemsインストール (解説略)
  3. RoRインストール・プロジェクト作成 (解説略)
  4. ruby-debug-ideインストール
  5. リモート先のRoRプロジェクトのソースコードを、ローカルにも展開
  6. ruby-debug-ide付きでRoRプロジェクトのWebサーバ起動

4, 5, 6の手順は、あまりネット上で見かけないので順に解説します。

ruby-debug-ideインストール

Linuxだと、gemで簡単にインストールできます。(gcc, ruby-develをインストールしておけば。)
Fedora8だと以下で終わりでした。

$ gem install ruby-debug
$ gem install ruby-debug-ide

Windows(のmswin版ruby)の場合、コンパイル環境の用意が面倒なので、コンパイル済みgemをダウンロードした上でインストールします。2

> gem install -l linecache-0.43-mswin32.gem
> gem install -l ruby-debug-base-0.10.3-mswin32.gem
> del ruby-debug-base-0.10.3-mswin32.gem
> gem install ruby-debug
> gem install ruby-debug-ide -v 0.4.6

コンパイル済みgem (linecache, ruby-debug-base)は以下2つのリンク先から
それぞれダウンロードしてください。

リモート先のRoRプロジェクトのソースコードを、ローカルにも展開

ローカルにもソースコードを置かないと、breakpointで止まった時にNetbeansにソースコードが読み込まれません。
注意点としては、リモートと同じフルパス上にソースコードを置く必要がある点です。リモート先で、/var/www/railsprjにRoRのプロジェクトコードが置いてあるなら、ローカルでも/var/www/railsprjにプロジェクトコードを置く必要があります。3

この辺の挙動理解には、NetBeans wikiのChecking debugger engine functionalityとか、ruby-debug-ide protocolとかを参考にして、実際にruby-debug-ideとtelnetで会話するといいです。

ruby-debug-ide付きでRuby on RailsプロジェクトのWebサーバ起動

以下な感じでRoR Webサーバ起動します。(-dも付けると、NetBeansとの通信時の処理が良く見えます。)

$ rdebug-ide --stop script/server -h 0.0.0.0
Fast Debugger (ruby-debug-ide 0.4.6) listens on 0.0.0.0:1234

NetBeansからruby-debug-ideに接続

NetBeans IDEのメニュー -> デバッグ -> 接続をクリックし、ダイアログにリモート先ホスト名とポート番号(1234)を指定して接続します。
–stopを指定してあるので、RoRの処理先頭でstopするはずです。
あとは、IDEからbreakpoint指定するなり、なんなり自由に操作します。
watch変数として、paramsを追加しておくといい感じです。

  1. sshのポート(TCP 22)が開いてることは普通にありますが、デバッガ・デバッギ通信用のポートがfirewallで遮断されることは良くあります。 []
  2. 最近だと、Visual C++は無料で手に入りますがmswin版rubyをコンパイルしたVisual C++と同じバージョンをインストールする必要しないと「MSC version unmatch」エラーが出てめんどくさいです。http://rubyforge.org/tracker/index.php?func=detail&aid=16774&group_id=1900&atid=7436 []
  3. WindowsとLinuxだとフルパスを一致させることが不可能なので、例えば、Windows上のNetBeansからLinux上のRoRがデバッグができないという点でかなりアレな仕様です。誰もやってないなら修正パッチ作るかな。 []

autoloadで自動読み込みされないファイルをユーザアクセス毎に再読み込みする

by ginriki | 12 月 31st, 2009 

今回はRuby on Railsについてメモ。

autoloadで自動読み込みされないファイル1をcontrollerの中などでrequireを使って読み込んだ場合、そのファイルはdevelopmentモード時でもユーザアクセス毎に再読み込みされません。そのため、ファイルを編集してもwebサーバを再起動しないと変更が反映されないので、デバッグがやりづらくて困ってました。

解決策がないかと思って、ググってみたところ、以下のページに解決策が書いてありました。
http://www.pistolfly.jp/weblog/2007/06/require-dependency.html

requireじゃなくて、require_dependencyでファイル読み込みすれば良いということでした。
require_dependencyの挙動については、上のリンク先を参照してください。
この辺り(autoload周辺)って、Ruby on Rails公式なドキュメントが見当たらないですねえ。・・・実装を読めってことか。

以下、問題のコード例と解決方法。(ruby 1.8.5, rails 2.3.3, WEBrick 1.3.1で実験しました。)

ファイル読み込みの対象となるファイルを用意します。

<rails_project>/lib/hoge_fuga.rb

RUBY:
  1. class Hoge
  2.   def hoge
  3.     return "abc"
  4.   end
  5. end

上のファイルを読み込むcontrollerを用意します。
このとき、requireの代わりにrequire_dependencyでファイルを読み込みます。

<rails_project>/app/controllers/test_controller.rb

RUBY:
  1. #require 'hoge_fuga'
  2. require_dependency 'hoge_fuga'
  3.  
  4. class TestController <ApplicationController
  5.   def hoge
  6.     a = Hoge.new
  7.     render(:text => a.hoge)
  8.   end
  9. end

んで、Webサーバを起動。

$ cd <rails_project>
$ ruby script/server

で、ブラウザからtest/hogeにアクセスすると、ブラウザ上にabcが出力されます。
この状況で、<rails_project>/lib/hoge_fuga.rbを以下のように書き換えてみます。

RUBY:
  1. class Hoge
  2.   def hoge
  3.     return "123"
  4.   end
  5. end

変更を保存した後、ブラウザからtest/hogeにアクセスすると、ブラウザ上に123が出力されます。
確かに、Webサーバを再起動しなくても、<rails_project>/lib/hoge_fuga.rbが再読み込みされてますね。

これでデバッグがしやすくなるなあ。

  1. Railsの場合、クラス定義と定義が記述されたファイルの名前が対応づいてないとautoloadで自動読み込みされません(たぶん)。例えば、FooBarというクラスの定義はfoo_bar.rbというファイルの中で行われてないとautoloadにされません。 []

ブログで紹介した商品

  • Image of デバッガの理論と実装 (ASCII SOFTWARE SCIENCE Language)