半年ほど前に、ハンディGPSのGarmin Oregon 300を買いました
私の主な用途は旅行などの移動経路を記録することですが、地図情報をちゃんと入れておけば道に迷った時も重宝します。
今回は記録した移動経路と移動経路上で撮った写真をgoogle mapに表示する方法について説明します。
・・・といっても、フリーソフトの轍 Wadachiを使えば簡単に表示できます
基本的な使い方は上のリンク先の「標準的な作業の流れ」を見てもらえればよいです。
ロンドン旅行したときの移動経路ログと写真を轍で編集してGoogle mapで表示したものを下記に貼りました
轍以外の移動経路ログ編集ツールとして使えるソフトとして下記があります。
個人的には、轍が一番使いやすいです。たぶん、写真の縮小画像を自動生成してWaypointとしてgoogle mapで表示する機能があるからだと思います。
この記事の残りで、轍のサイトに載っていない下記作業手順について書きます。
- 移動経路ログファイルから一部のログを消す。
- HTMLファイルを使わず、kmlのみでgoogle mapを表示する。上のgoogle mapはkmlのみを使用してます。
Oregon 300は、移動経路のログをGPX形式で保存します
移動経路ログファイルから一部のログを消す
ログファイル内の、ある地点のログからGoogle mapで表示したい場合などにこの作業が必要です。
表示を開始したい地点の時刻を調べるためにGoogle Earthを使い、その後、開始地点前のログデータを削除するためにGPSbabelを使います
Google Earthを使う利点は、下記2点です。
- 地図を表示しながら開始地点を探せる。
- GPXファイルのtrkpt表示数に制限がないっぽい。Google mapだと、trkptやwptなど合わせて1000件(100件だったかな?規約に書いてある?)しか表示できませんが、Google Earthには制限がないようです。
一部ログを消す手順は下記の通りです。
- Google Earthを起動
- Google EarthのウインドウにGPXファイルをドラッグ&ドロップ
- 「トラック ポイントとルート ポイントにクリック可能なイメージを作成する」にチェックを付けてインポート。チェックしないと、各地点の時刻を調べることができません。
- 起点となるトラックポイントを探してクリック。すると下記ポップアップが出てくると思います。ここのtimeの値を後で使います。もうGoogle Earthは閉じてよいです。
- GPSBabelのgui版を起動。InputとしてGPXファイルを指定し、Outputのファイル名は好きなのを付ける。FormatはInput, Outputともに「GPX XML (.gpx)」です。設定例は下記画像の通り。
- Filterボタンを押して、Google Earthで調べた時刻をTracksのStart atに設定する。設定例は下記画像。
- 「let’s go」ボタンをクリックして変換すれば終了。後は、変換したGPXファイルを轍で読み込んで作業すればよいです。ちなみにコマンドラインでgpsbabelを実行する場合は下記のようにすればよい。
gpsbabel.exe -p "" -w -r -t -i gpx -f "MAR-17-09 062255 AM.gpx" -x track,start=20090316153053 -o gpx -F "MAR-17-09_in_london_test.gpx"
HTMLファイルを使わず、kmlのみでgoogle mapを表示する。
基本的には、轍で編集したデータをKMLでエクスポートして、KMLと轍が生成した縮小画像をWebサーバにアップロードすればよいです。
ただし、kml内の縮小画像への相対パスをフルパス(例: http://www.ginriki.net/~)にする必要があります。
適当に、テキストエディタなどで置換してください。私は下記のようにsedでやりました。
$ sed 's/tour_images\//http:\/\/www.ginriki.net\/wd\/wp-content\/uploads\/maps\/tour_images\//g' tour.kml > tour2.kml
あとは、アップロードしたkmlのURLをgoogle mapの検索欄に入れれば、kmlがgoogle mapで表示されます。
google map右端の「リンク」というリンクをクリックすれば、ブログ埋め込み用htmlタグが下記のように表示されるので、それをブログに貼りつければよいです。